すんぷちょお知らせメール編集長・特別レポート「シンポジウム『こどもと文化芸術との出会いをつくる』」*****

すんぷちょお知らせメール編集長・特別レポート「シンポジウム『こどもと文化芸術との出会いをつくる』」

すんぷちょのメルマガ担当てっちゃんこと伊藤哲から、先日開催されたシンポジウムのレポートが届きました!当日参加できなかった方もいらっしゃると思いますので、当日の様子をお伝えします。

去る11月15日(土)、仙台市文化芸術推進基本計画関連シンポジウム(主催:仙台市、仙台市教育委員会)が、せんだいメディアテーク1階オープンスクエアにて行われました。
タイトルは、「こどもと文化芸術との出会いをつくる」。実施にあたり、すんぷちょも情報発信の協力にあたりました。
当日は残念ながら空席が目立っておりました。しかし、仙台市の事情に限定されない、より多くの方々に共有されてほしい国内の文化芸術事情と社会課題について言及がなされたと感じました。
ここに、かいつまんで、ではありますが、シンポジウムで語られたことを、レポートとしてみなさまとわかちあいたく思います。

当日のプログラム
会場受付の後ろには、段ボールの山が!毎年9月、宮城野区で見かける光景っぽいぞ?
出入自由な場内に、お子さん連れにも優しい工作コーナー「ダンボール・パーク」が展開。
シンポジウムの開始前後を通して面白い変化を見せたこのコーナー(時々、ママのもとに駆けつける“ダンボールロボ”も!)を抜けて、いざ着座です。
プログラムは、次の通り。
 1 「報告」 仙台市文化芸術推進基本計画の実施状況について
 2 「ゲストスピーチ」 考えてみよう!こどもにとって豊かな文化環境とは?
 3 「座談会」 事例報告(2名)と2の登壇者からのスーパービジョン、場内参加者との質疑応答
中でも、2の登壇者、森本真也子さん(NPO法人子どもと文化全国フォーラム代表理事)からの発言には、個人的に耳をひかれるものが多くありました。

森本さんは何を語っていたのか
「宮城県でお世話になった『子どもと舞台芸術大博覧会』(2021年)では、すんぷちょさんが良い活動をされていましたね」
壇上からの思いがけない発言に、左隣にいた及川代表の笑顔が咲きました「うれしいねっ!」。
顔を見合わせて喜ぶ私たち。森本さんは実行委員会事務局長を務めておられます。
内心ふわふわした気持ちでいると、不意にこんな言葉が耳に飛び込んできました。
「人は、食べたことのないものを食べようとは思わない」
ああ、わかる。良くわかる。自分もそう。食習慣以外についてもそう。下手すると無意識のうちに、わざとそうしているかも知れない。自分だけじゃなかろう、フィルターバブルなんて現象もある。
それはそうと、森本さんはこの発言を踏まえ、子どもの文化体験の格差について、その原因が「親自身の経験の不足」にあると指摘しました。前言の「人」を「親」と言い換えることも出来るでしょう。
デジタルなものがあふれる現代において、「遊ぶ」ことのよろこびがないのではないか。
「遊ぶ」ことの基本は、「しゃべる」こと、「表現する」こと。これらを日常生活の中で保障する必要があるのではないだろうか。
森本さんは、いわゆる「ハレ」(非日常。祝い事など、アートの現場でありがちな“一時的に現れては去ってゆくような事象”)だけではなく、「ケ」(日常生活。お手伝い・あそび・一家団欒の時間が昔と比較して減っているというデータも有り)の重要性を説きました。
今年、子どもたちの自死(森本さんや諸官庁は、自殺、と表現しています)が増えていることが厚生労働省発表のデータでも証されています。
その一因に、子どもたちが人とつながる経験の不足があるのではないか。森本さんは言います。
「人と人との間に文化活動があれば、人はつながりあえます」
具体的にどうすればいいのか。ここから先、私たちは考え、活動しなくてはなりませんね。
森本さんのスピーチは、スクリーンに次の言葉を残して終わりました。
『すべての子どもに文化権の保障を!!!』