2021-09-15

舞台芸術公演における新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン

舞台芸術公演における新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン
2021年8月
NPO法人アートワークショップすんぷちょ
参考:緊急事態舞台芸術ネットワークガイドライン

公演主催者として講ずる具体的な対策
(1)会場内の各所における対応策
1会場内共通
■来場者には、マスク着用が必須であると掲示等で周知する。マスク着用が確認できない場合は、個別に声がけを行う。
■会場内(会場入口、チケット窓口、ロビー 他)において、列を作る際などには、十分な間隔(最低1m)を空けるよう案内し、人が密集しないよう努める。
■開場の際には施設内のドアノブや手すり等不特定多数が触れやすい場所の消毒を行う。なお、消毒液は、当該場所に最適なものを用いるようにする(以下、消毒に関する記載において同じ)。
■こまめな手洗い、手指の消毒を励行する。
■ドア・窓の開放など可能な方法を用いて公演の前後及び公演の休憩中に、 会場内の換気を行う。また、施設管理者と公演主催者とで調整の上、公演中も 定期的に適切な換気を行う。
2客席
■客席では、マスクの着用が必須であることを周知する。マスク着用が難しい方や未就学児は適宜着用しなくても良い。
■舞台端と対面して座る観客の最前列までは、2mを確保するように努める。それが困難な場合には、舞台と最前列の来場者との間に飛沫を遮蔽するためのビニール幕等を設置するなど、距離を置くことと同等の効果を有する措置を講ずる。
3会場入口
■入場の際の列は十分な間隔(最低1m)を確保するように来場者に周知する。
■入場の際に、来場者に検温のご協力をお願いする。平熱と比べて高い熱が確認された際には入場をお断りすることを事前に周知する
■入場時のチケットもぎりの際は、担当者はマスクや手袋を着用する。また、来場者が自分で半券を切って箱に入れ、公演主催者がそれを目視で確認するといった方式等、もぎりの簡略化も検討する。
■こまめな手洗い、手指の消毒を励行するとともに、会場入口に、手指消毒用の消毒液を極力設置するようにする。消毒液は定期的な交換を行う。
■開場時間は来場者の密集を避けるべく、時間的に余裕をもたせ、来場者に予め周知しておく。
4チケット窓口
■対面で販売を行う場合、マスクの着用とともに、可能な範囲でアクリル板や透明ビニールカーテンを設置し、購買者との間を遮蔽するよう努める。
■現金の取扱いをできるだけ減らすため、オンラインチケットの販売やキャッシュレス決済を推奨する。
5ロビー、休憩スペース
■ロビー、休憩スペースでは、十分な間隔(最低1m)を空けるよう案内する。
■常時換気に努める。
■飲食用に感染防止策を行ったエリア以外での飲食を制限する。
■対面での飲食や会話を回避するよう場内に表示や放送等により促す。
■開場時、休憩時間、終演後に、来場者が滞留しないよう、段階的な入退場規制を行う等、各劇場空間に準じて工夫に努める。
■テーブル、椅子等の物品の消毒を定期的に行う。
■公演関係者が使用する際は、入退室の前後に、手洗いや手指消毒を行う。
8楽屋、控室など
■原則として換気を行う。
■原則としてマスクを着用する。
■テーブル、椅子等の物品の消毒を定期的に行う。
■十分な間隔(概ね1m 以上)を空けるように心がけるなど、公演関係者間の感染リスクを低減するよう努める。
9 清掃・ゴミの廃棄
■清掃やゴミの廃棄を行う者は、マスクや手袋の着用を徹底する。
■作業を終えた後は、手洗いや手指消毒を行う。
(2) 公演関係者に関する感染防止策 <公演前の対策>
1健康管理
■健康を守ることを第一と考え、平熱と比べて高い発熱が認められる場合や体調が優れないと感じた場合には、団体代表に報告の上自宅待機とする。特に、出演者については、毎日の体温測定を含む健康観察を徹底し、感染リスクの高い場所への出入りは控えるとともに、本人のみならず、その同居する家族等の感染防止策も重要であることを周知する。
■公演主催者は、発熱の他に、コロナ感染の症状に該当する関係者がいた場合、医師の判断を仰ぐか、帰国者・接触者相談センターに相談することを促す。
■過去2週間以内に政府から入国制限、入国後の観察期間を必要とされている国・地域への訪問歴及び当該在住者との濃厚接触がある場合は、自宅待機とする。
■濃厚接触者であることを通知された者は、公演主催者に連絡の上、保健所の指示に従い自宅待機とする。
■接触確認アプリ(COCOA や自治体独自の通知アプリ、QR コードを活用した システムを含む)等の利用を促す。
■公演主催者は、従事者全員の緊急連絡先や会場までの移動経路を把握する。
2練習・稽古等
■公演主催者は、練習・稽古や仕込み等の段階から感染対策を徹底して行う必要があることを周知する。
■稽古場は、原則として常時換気を行う。
■練習・稽古中は、表現上困難な場合などを除き、原則としてマスク等の着用を求める。
■こまめな手洗い、手指消毒を徹底する。
■機材や備品、用具等の取り扱い者を選定し、不特定者の共有を制限する。
■機器・小道具や手すり・ドアノブ等の不特定多数が触れやすい場所の定期的な消毒を行う。
<公演当日の対策>
■公演の安全で円滑な運営に必要な最小限の人数となるよう工夫する。
■自宅で検温を行うこととし、平熱と比べて高い発熱が認められる場合には自宅待機とする。
■マスク着用や公演前後の手洗い、手指消毒を徹底する。
■控室、楽屋等は原則換気を行う。
■機材や備品、用具等の取り扱い者を選定し、不特定者の共有を制限する。
■仕込み、リハーサル、撤去において、十分な時間を設定し、密な空間の発生防止に努める。
■表現上困難な場合を除き、原則としてマスク着用を求めるとともに、十分な間隔(概ね1m 以上)を取るように努める。
■劇場内では原則として常時換気を行う。
■舞台上で触れる機器・小道具等、また舞台面の清掃・消毒・殺菌を行う。
■テーブル、椅子等の物品の消毒を定期的に行う。
■食事を提供する場合は、1 回分ずつ分けて配布できるものとし、ケータリング形式では行わない。また使い捨ての紙皿やコップを使用するか、個人でタンブラー等を用意するよう促す。

<公演後の対策>
■関係者の感染が疑われる場合には、保健所の聞き取りに協力し、必要な情報提供を行う。
■交通機関・飲食店などの分散利用を注意喚起する。
(3)来場者に関する感染防止策
<公演前の対策>
■チケットシステム等により公演ごとに、来場者の氏名、及び緊急連絡先の把握に努める。事前に把握できない来場者についても、できる限り把握を行う。また、来場者に対して、こうした情報が来場者から感染者が発生した場合など必要に応じて保健所等の公的機関へ提供され得ることを事前に周知する。
■広域からの来場者や高齢者、及び既往症のある方など、重症化リスクの高い入場者に向けては、チケット発売時に先駆けて、感染予防策、注意事項等を周知 するよう努める。
■感染防止対応策として、来場前の検温の要請とともに、来場を控えてもらうケースを事前に十分周知する。
■HPやチケット購入時の周知やパンフレットへの掲載など、来場予定者、施設従事者や公演関係者へ接触確認アプリ(COCOA や自治体独自の通知アプリ、 QR コードを活用したシステムを含む)等の利用を促す。

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