2022-09-22

フラットシアターフェスティバル、閉幕！

宮城野区子ども舞台芸術祭フラットシアターフェスティバルvol.1が無事に閉幕いたしました。多くの皆様にご協力いただき、お力添えを頂きました。心より御礼申し上げます。未だ続くコロナ禍の中、ご来場いただいた皆様の中には少なからず不安をお持ちの方もいらっしゃったと思います。子どもたちの成長は待ってはくれません。特に障害や病気をお持ちのご家族の皆さんは当日に向けて体調を整え、会場までのルートなどを確認し、ご来場の準備をされてきたことと思います。より一層、お客様を会場でお迎えすることができ、また「楽しかった！」「また来たい！」となどのご感想を伺えたことは、この上ない幸せな２日間でした。記録写真と共にお客さまと作った２日間を振り返ります。

【オープニングパフォーマンス】
さまよいパレード／エイブル・アート・ジャパンみんなでつくるよ広場の人形劇チーム

手作りの人形や衣装を身に纏ったエイブルアートチームのみなさんが、芝生エリアからシアターまで練り歩きながら、お客様をシアターに導くパフォーマンスを披露しました。楽器を鳴らしながら、道ゆく人を誘ってみたり、即興のお芝居などが、のんびり柔らかい空気感を作ってくれました。オープニングに相応しいパフォーマンスでした。

【フェスタ！／すんぷちょ】

多感覚演劇フェスタ！では毎回８組の親子さんとたくさんの感覚を使いながら遊びました。舞台は暑い日の砂場です。何かの虫のサナギのサナさんとギーさん、そして太鼓のどんどんさん、歌を歌うララさんの自己紹介から物語が始まります。雨と祝祭性をテーマに、太鼓のリズムに合わせてみんなで身体を動かし、グルーブ感を感じるシーンを取り入れました。最後には頭上からたくさんの雨が降ってくる演出（紙吹雪）で、子どもたちの表情が一層輝いて見えました。

【人形劇「たったか　たったか　たったかた」ほか／てんたん人形劇場】

シンプルな丸いボールからはじまる、シンプルで洗練された人形劇でした。子どもたちは大笑い！たったかの動きは手足の小さい動きに至るまで、本当に関節があって動いているかのうようで熟練された技術が光っていました。宮城県内で長く続けてこられたてんたん人形劇場の作品を今後も応援していきたいと思います。

【人形劇きんいろの髪のお姫さま（手話通訳付き作品）／Divadlo501】

東北でも珍しい、舞台手話通訳付きで上演した人形劇でした。金色に輝く髪のお姫さまを、少年イジーが探しに行く大冒険は、はらはらどきどき、時にゲラゲラ！50分間、子どもたちは学習机ほどの小さい舞台の上に、目が釘付けになっていました。舞台手話通訳も時に演者の一部となり、人形と会話し、より想像力を掻き立てる存在となっていました。

【人形劇「一寸法師」とお楽しみ交流会／デフ・パペットシアター・ひとみ】

ドラや太鼓、笛など賑やかな楽器の音で、客席後方から演者のみなさんが登場してきました。瞬時に変わるカラクリ舞台や、皿回し、通った声の口上など、見どころたくさんの一寸法師を上演して頂きました。交流会では、人形を空中に投げてキャッチする技を伝授していただき、子どもたちも挑戦していました。デフパぺさん素敵な舞台をありがとうございました！

【芝生エリア／ボンクラーズ、ぼたもち堂、工作、紙芝居】

２日間お天気に恵まれ、気持ちの良い空間となりました。パフォーマンスの２組は大いに観客を沸かしてくださり、工作コーナーも人気でした。紙芝居は紙芝居文化の会のみなさんにご協力いただきました。2日目のぼらもち堂さんの最後のパフォーマンスが終わった途端に雨が降り始め、お天気の神様に守られていたように感じました！

来場者数等はただいま集計中ですがほぼ全ての公演で満席となりました。そして会場となり共催として準備期間中から一緒にフェスティバルを作り上げてくださった、宮城野区文化センターの皆様に改めて感謝申し上げます。

産声をあげたばかりのこのフェスティバル、来年度も「いっしょに」多様な子どもたちが文化芸術体験ができるよう、準備していきたいと考えております。それまでみなさまお元気で！また会いましょう！